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平成22年度 自主防災訓練実施記録
心配された台風も南海上を通過し、まずまずの日よりの中、盛況裡に行われました。
2010年10月31日(日) 午前10時開始、薄曇り
9時50分 サイレン・放送を機に招集し、以下のように行われました。
時刻 内容 担当
10:00〜10:10 あいさつ

スケジュール等説明
訓練ガイダンス
砂田橋学区・新川自主防災会長
名古屋市議会・中川貴元議員
砂田橋・河瀬消防団長
東消防署・坂井士長
10:10〜10:20 はしご車訓練(A棟南通路にて実施) 東消防署消防第二課
10:20〜10:55 はしご車の体験・見学(A棟南通路にて実施) 東消防署消防第二課
10:55〜11:00 屋内消火栓訓練(A棟1階北西側消火栓を使用) 管理センター
11:05〜11:20 応急担架搬送訓練(A棟1階ピロティにて実施)
三角巾取扱訓練(A棟1階ピロティにて実施)
砂田橋消防団
東消防署予防課
11:25〜11:50 講評 東消防署予防課・佐藤係長
自治会・舟橋会長
管理組合・阿部理事長
 関係者のご挨拶を頂いた後、“はしご車”による救出訓練と体験、消火栓訓練、応急担架および三角巾の作り方の順に大きな滞りもなく行われました。
 圧巻は、名古屋市第2の高さを誇る“はしご車”による11階からの救出劇。皆、口を開けて見上げていました。そのあと“はしご車”のバケットに乗って地上から11階までを往復する“空中散歩(?)”には、お子さんをはじめ希望者が殺到、予定時刻を超過して希望を打ち切るほどでした。
 最後に、東消防署予防課:佐藤係長殿ほかのご講評を頂き、無事 訓練を終了しました。
なお、ぱーくニュース No.220号 も併せてご覧ください。
←はしご車→
 

↑放水訓練↑
↓応急担架↓
↓三角巾↓
東消防署:佐藤係長→
東消防署:佐藤係長殿ご講評
 昭和34年の伊勢湾台風では、約5,100人の犠牲者があり、これは、その後の阪神淡路大震災が発生するまでの最大犠牲者数であります。

 伊勢湾台風を記録した『伊勢湾台風物語』によれば、伊勢湾台風で亡くなられた5歳の坊やが持っていた財布の中に、その年に発行された五千円札が有りました。当時は新卒者初任給が約一万円の時代です。おそらく、やはり犠牲となられたご両親が『この子を何とか助けてほしい、そのために役立ててほしい』と託されたものでしょう。ご両親の切なる思いが伝わる痛ましい犠牲でありました。

 当時、気象台では台風の進路、被害予想等を刻々と伝えており、それら情報を十分に活用されていれば、犠牲者は250人くらいで済んだのではないか、という話もあります。現実は残念ながら5,100人もの犠牲者を出してしまいました。

 本日の訓練をとおし、はしご車に助けてもらうにはどうしたらよいか、簡易担架の作り方、怪我をして腕が痛いときはどうしたらよいか、等々学んで頂きました。これを機会に、今後災害が起きた時に、少しでも犠牲者、負傷者が少なくなるように、考えてゆきたいと思います。それには皆さんの行動によるところが大きいのです。そのために、本日の訓練が少しでもお役にたてば幸いです。

 本日はどうもお疲れさまでした。